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第三研究室

安全・安心(製品・施設など)

研究内容

1)事例から学ぶ事故事例の収集

  「消費生活の事故100選」

2)再発防止につながる事故の報告

​  「事例の分析と活用」

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​事例から学ぶ

​「消費生活の事故100選」

公表された事故事例から、消費生活における事故の未然防止・再発防止を考えるうえで

​重要な点がわかりやすいものを取り上げ、事故事例の解釈(解説)を行っていきます。

File4 折りたたみ式いすで指を切断

使わないときは折りたたんで収納できる折りたたみの構造を持つ製品は、いす、踏み台、脚立などがあり、多くのご家庭に一つか二つはあるのではないでしょうか。
今回取り上げる事故は、幼児が折りたたみ式いすで指を切断した事故です。なぜ折りたたみ構造を持つ製品で事故が多いのか、本事例をもとに検討したい。

File3 ウォーターサーバーの熱湯を浴びて火傷

蛇口をひねれば出てくる水。水道水ではなく、飲用に水を買うことが一般的になったのはいつ頃からなのでしょうか?

今回取り上げる事故は、ある大きな出来事をきっかけに、家庭に急速に普及したウォーターサーバーで多発した火傷の事故です。事故を引き起こす社会的背景や再発防止の難しさについて、本事例をもとに検討したい。

​File2:ドラム式洗濯乾燥機のなかに閉じ込められて窒息死

かつて「家電の三種の神器」といえばテレビ、洗濯機、冷蔵庫でしたが、現在は洗濯乾燥機、食洗器、ロボット掃除機が共働き家庭の三種の神器といわれている。その一つ、ドラム式洗濯乾燥機は、全面についた扉から洗濯物を出し入れする形が特徴的だが、その扉の中に子どもが閉じ込められて亡くなった事故が起きている。


今回取り上げる事故は2018年に起きたもの。本稿を準備する過程で、報道されていないが同様の事故が2021年に起きていることを知った。死亡事故が繰り返されるなかで、何が取り組まれてきたのか、本事例をもとに検討したい。 

​File1:耳かきのボタン電池を子どもが誤飲

普段は意識していないけれどヒヤっとすることがあると気になる「安全」。

本連載のスタートにあたり、安全の定義を考えさせられる事故を取り上げることにした。

ISO/IECガイド51では、安全を「安全(Safety) とは、許容不可能なリスクがないこと」と定義している。許容可能なリスク(tolerable risk)とは、現在の社会の価値観に基づいて、与えられた状況下で、受け入れられるリスクのレベルのことを意味する。つまり、リスクを受け入れられるか否かは、社会が決めることで、社会の価値観が変われば受け入れられるリスクレベルも変わるということである。


2013年に起きたこの事故は、乳幼児製品ではない製品で、注意表示もあったが、子どもの事故でリコールとなった初めてのケースではないかと思われる。改めて事故内容を検討したい。

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