top of page
事例から学ぶ
「消費生活の事故100選」
公表された事故事例から、消費生活における事故の未然防止・再発防止を考えるうえで
重要な点がわかりやすいものを取り上げ、事故事例の解釈(解説)を行っていきます。
File1:耳かきのボタン電池を子どもが誤飲
普段は意識していないけれどヒヤっとすることがあると気になる「安全」。
本連載のスタートにあたり、安全の定義を考えさせられる事故を取り上げることにした。
ISO/IECガイド51では、安全を「安全(Safety) とは、許容不可能なリスクがないこと」と定義している。許容可能なリスク(tolerable risk)とは、現在の社会の価値観に基づいて、与えられた状況下で、受け入れられるリスクのレベルのことを意味する。つまり、リスクを受け入れられるか否かは、社会が決めることで、社会の価値観が変われば受け入れられるリスクレベルも変わるということである。
2013年に起きたこの事故は、乳幼児製品ではない製品で、注意表示もあったが、子どもの事故でリコールとなった初めてのケースではないかと思われる。改めて事故内容を検討したい。
bottom of page